有楽町で呟いて。

横浜の薄給独身サラリーマンがカーモデル片手にあれこれ呟きます。模型のことよりも日常のことや元々の趣味畑である「ドラマ」の話などを我侭勝手に愚痴っていきますので、おヒマでしたらお付き合いください(^_^;

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テレビアニメのおはなし

2月は結局、1本しか書けませんでした。
いろいろ考えましたがこのブログ、定期更新制にしようかと考えています。
4月辺りからを本格的な目処として、毎週土曜日更新でネタを拾ってみようと思いますので宜しくお願いします。

★さて、今回は前回の話題のなかで少し保留していました「アニメ」について。
皆さんはアニメってお好きですか?また、どんなアニメがお好きでしょう?
劇場映画、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)、テレビ放送と、いろいろございます。
恐らく自分から好きで観る「アニメ」となりますと、お金払って観るアタマ2つでしょうね。

今回の話題はそちらではなく、テレビ局が視聴者に提供する所謂テレビ放送のアニメのお話です。

★初っ端で本題に入ります。このテレビ放送のアニメについて常々疑問に思ってる事がひとつあります。

「どの番組もなぜ尺が30分枠なんでしょう?」

多分、それが当たり前になってるので不意にそんな事言われても……と思われると思います。
まずは「30分枠」である理由を考えます。
アニメ放送が始まった当初ですと番組1本当たりの製作予算や手作業で1枚1枚セル画を描く人手の関係もあり30分が精一杯、という説があります。
一般的によく言われる説は「子供の集中力に相応した時間枠」です。例えば同じ30分枠でも年少向けの番組になるとコマーシャルを挟んで二本立て・三本立てになっているケースがあるのもそこに起因すると思います。

★そこで、現在のテレビ放送のアニメです。
一番多いのが「深夜」なんですね。前回のテレビ東京の話では平日18時台と土日の午前という時間帯にも触れましたが、この時間帯に他局が流している本数を紐解くと非常に少ないです。
深夜のアニメは、多分子供向けじゃありませんね(ところが首都圏テレビ東京では月曜深夜に「ケロロ軍曹」の再放送。何故?)
すると、尺が30分……「大きなお友達」の集中力は子供レベル?ということを示唆しているのでしょうか?謎なんですよねコレ。
視聴年齢が高めなら、テレビドラマと同じ60分枠正味45分で組んでも良さそうな気がするんですけどね。今はセル画の手描きではないので作画が単純に倍になるなんて話でもないでしょうし……

もっと言えば、最近のアニメのエンドロールをご覧になればお気付きかと思いますが、作画を日本人が担当しているものは殆ど無くなりましたね。

★ただ、その深夜のアニメなんですが……
面白いですか?という素朴な質問を。
キャラクターが可愛く丁寧に描かれていたりはしますけど、なーんかネタが内輪的だったり、お話を難解にすれば良いと思われていたり(10年くらい前に大ヒットした、あの座薬みたいなタイトルのSF作品がその引き金ってよく言われますね)で、いや実際本当に面白いのかというと……
「まっすぐ、ゴー!」 とか言われてもああそうですかぃ、みたいな(^_^;

キャラクターの可愛さというのも、このブログの自己紹介欄で触れているワタシの嫌いな「媚びてる」系の匂いがしてダメなんですよね。
観る側が能動的に萌えるのではなくて、作る側が「さぁ視聴者のヲタクども、これ観て萌えやがれ!」って押しつけてるような、アレがダメですね。

こういう表現はどうでしょう。
島本須美さんが声を当てる女の子のキャラクターは能動的に萌える何かがあるのですが
田村ゆかりさんが声を当てる女の子のキャラクターは観る側に萌えを強要させてる気がする
カリ城のクラリス姫とKanonの舞ちゃんって比較とでも取りましょうか、なんとなくニュアンスが掴めますかね?

もう過去の遺産になっちゃいましたがワタシ「あずまんが大王」が大好きでしてねぇ
二時間サスペンスの実況でクライマックスに使いたいコマ(笑)

アレって絵は可愛いけど全然媚びてないんですね。あの間の抜けたシンプルな線で萌えとか言われてもピンと来ないでしょう?
アレも深夜のアニメになりましたが、アニメのほうは適当にしか見ていないんですね。というのも、あの間の抜けたシンプルな絵が途端に動き出すと何故か「萌え」を狙った何かが入っちゃうんですね。それがダメで、ハイ。

★では、深夜のアニメって何を観てるか?
聞かれるとなんでしょう……あ、こないだYAMAさんに勧められた「ARIA」(トヨフリのともちゃんとこの掲示板参照)はテレビは既に終わっちゃってたけどソフト化されたものを結構持続して観ています。
相方が愛読していた原作の小説から入った「マリみて」は好きですね。細くて清楚なの、そりゃもう大好きなんで。

いや、ストレートに言うと藤堂志摩子様にノックアウトされました(正直で宜しい!)

声当ててる能登麻美子は大っ嫌いなんですが、キャラクターに全然罪はないし(笑)
アレは深夜から何故か日曜日の早朝に飛んだんですよね。
毎週「北島ウインクハート」とセットで観てたぞ(志摩ちゃん→サブちゃんって、なんかシュールだなぁ・笑)

★現在進行形がないじゃないか。いや、これも原作がバカみたいにヒットした「NANA」がね、原作のニュアンスそのままで絵が動いてる事にただただ驚愕しまして、すっかり矢沢漫画事務所の策略に嵌っちゃったのですが、地上波だと水曜深夜で日テレプラスの「ジャングル」「NEWジャングル」と被るのさ。
だからコレは日テレプラス版で観てるから深夜じゃないの。
だけど週2話の日テレプラス、そろそろ話数が地上波の本放送を追い越しちゃうんですけど大丈夫なのかね?

★この話を書いたタイムリーなネタはなんだというと
実は土曜の夜にTakuさんから電話がありまして、まぁいつものようにフジミの旧車キットの日東タイヤに対する愚痴とか(笑)そんなこんなでいろんな話をしているときに突然
「有楽町さんがお勧めのアニメってありますか?」なーんて、アオシマのWさんから「1/24のキットで欲しい車種はなんですか?」と聞かれたときくらいのいきなり度合いで質問が飛んできたことに起因しているのです。
いや、先ほどのYAMAさんとかトヨフリのともちゃんとか、日頃たまにアニメの話題をされてる方からの質問だと返答の準備も出来るのですが、よもやTakuさんがそういう話題振ってくるとは思わんだ、でしたので(笑)

ちなみにその時咄嗟に挙げたのはBSフジのコレですね↓
さすがにハウス食品1社提供ではなくなりましたが

あまり知られてないようなんですが、その昔永らく続いていた日曜日の「ハウス(開始当時はカルピス)世界名作劇場」
10年ほど前に地上波のシリーズが終了した後もBSフジで延々と新作を作って流しているのです。
只今放送中なのがおなじみ「レ・ミゼラブル」お話自体が有名で知っているので、難なくアニメのお話に入れる手軽さが好きです。
あと、昔からこのシリーズは作りが丁寧。作画の綺麗さは勿論の事、脚本も長編の童話や小説を1年というゆったりとした尺で丁寧な登場人物の描写を踏まえながら、さながら原作の本を読み進めるような感じで観られるのが良いです。
何より、子供の勉強になりますし。

ちなみに主人公はジャン・ヴァルジャンではなくコゼットとなっております。
別の登場人物を主人公に据えた物語の視点の変化も面白いですね。
このシリーズに出てくる「パン」は何故こんなに美味そうなのか?

一番不幸な境遇の子が一番可愛いのも法則ですね(笑)

いや~ん、もぅコゼットタンかぁいいなぁ(;´Д`)ハァハァ ではなくて(そうじゃないんかぃ・笑)
こういった丁寧な作りのじっくり長期で観続けられるテレビ放送用アニメ、地上波のレギュラーで戻って欲しいなと思うのですが、如何でしょう?

★ところで
本題とは違いますが有楽町はいつもこんな画面でテレビ見てるの?
ハイ、デジタル放送にチャンネルを合わせてるときは大抵データ画面です。ワタシにとってテレビは新聞では追いつかないリアルタイムなニュースや天気予報を拾うソースですので。
いや、内容に集中して観るような番組が減ったと言ってしまえばそれまでなんですけどね……
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VHFで1番後ろのチャンネル

★2月になりました。昨日の節分、スーパーやコンビにでは例の切ってない太巻き寿司がずらりと並んで売り出されてましたね。
アレは確か関西地方が発祥かと思いますが、全国的にやり始めた切っ掛けって何だったのかと紐解くと意外と判らない。
どなたか、ご存知ですか?

スーパーで買い物した際に配られた節分豆の小袋。豆の数数えたらワタシの歳と同じでした(笑)撒く分がないじゃん(笑)

★さて、今日は以前から暖めていたお話「テレビ東京」

ロゴマークのみ唯一転用可能な公式HP

元々は日本科学技術振興財団が運営する首都圏ローカルの教育専門チャンネルとして開局し、開局9年後に一般民放局「東京12チャンネル」となった経緯があります。現在の「テレビ東京」になったのは第1系列局「テレビ大阪」の開局前年・昭和56年の事です。
現在言うところの「テレビ東京系列」所謂TXNネットワークってのは1993年にTVQ(福岡)が開局して6局体制になった頃からの事を一般的には指します。

★ググればすぐ判るようなくだらない薀蓄はこの位にして、ウチでは地上波のテレビはずっとこのチャンネルに固定されています。そういえば今年に入ってから地上波で観た他局の番組は「笑点」だけですねぇ。
そもそも、地上波のテレビを観る機会がだいぶ減ってもいるのですが。

★ワタシのイメージするテレビ東京というと「株と経済と旅番組とB級映画」
ほぼこの4つで持っている気がします。
そして、長寿番組はこの4ジャンルに完全に集約されています。オープニングベル/クロージングベル、WBS、いい旅夢気分、昼のロードショー(これはテレビ東京だけか)……あとはアレですね、三越1社提供の、高崎一郎で柴俊夫で徳光の倅なアレ(笑)

★世間一般、というか、だいぶ極端な見解として「アニメのテレビ東京」と云われる事があります。
いや、番組表見るとアニメ番組ホントに多いです。デジタルカメラのお話の時に撮ったテレビ画面もテレビ東京のアニメ番組ですもんね。
アニメ番組を流している時間帯を見ると、平日18時台と土日の午前中が目立ちますね。あと深夜。そう、深夜についてはまた次回……

★CSのAT-Xを持つ局ですので、アニメ番組の資産が多いのは納得できるのですが、同時にある事に気が付きます。
「テレビ東京のアニメ番組といえば○○」と象徴するものはいまいちピンと来ないのです。
例えばテレビ朝日にはドラえもんがあります。フジテレビだとサザエさんがあります。TBSはまんが日本昔話でしょうか?日本テレビはまぁアンパンマンでしょうねぇ。
これらは老若男女、アニメ番組なんか全然見ない人でもなんとなく認知されてると思うのです。さてテレビ東京……
「アニメいっぱいやってますよねぇ」とコメントしても、さてそのアニメとは何ぞや?と聞かれても……あー、ポケモン?ってくらいでしょうか。

そのポケモンだってようやく10年です。それ以前にそもそもは任天堂のゲームですからねぇ。余談ですがワタシの化身としてたびたび登場するソーナンスの人形もだいぶ前に買って現在のは3体目です。
では、テレビ東京系列のアニメ番組で一番長寿なのはなんですか?と聞かれて即答できる人って、秋葉原で石投げても当たるか否か微妙なレベルだと思います。

答えは、テレビせとうち制作の、地元の某「よく生きる」大手教育出版社のまんがのキャラクターですね。トラと兎とオウムと犬が手を取り合って遊んでいる、動物の生態系なんかあったもんじゃないアレです。
ドラえもんやサザエさんには、およそ程遠い存在ですねぇ……

★もうひとつ、なかなか触れられないのですがとても重要な特徴があるのにお気付きでしょうか?

民放キー局で唯一、1本もワイドショー番組を持たないのです。

各局ワイドショー番組って概ね朝7時~9時近辺、正午前後、午後2時~4時近辺で流しているわけですが、テレビ東京の場合それぞれ子供向けの情報番組と主婦向けの生活情報番組~株式番組(取引開始)、古い時代劇や海外ドラマの再放送、B級映画~株式番組(取引終了)~レディス4、となりますね。
本来なら朝の「主婦向け生活情報番組(現「朝はビタミン」)」か夕方のレディス4で芸能ゴシップを流すのも無理はないのでしょうが、科学技術振興財団時代からの局の倫理観なのか、株主の日経やスポンサーの三越の意向なのか、一切芸能ネタや俗社会的なネタはありませんね。

★では俗っぽくない高貴な局かといえば、ASAYANで故・宮路社長はロールスロイスをぶつけ合うし、ミニスカポリスじゃテリー伊藤がピコピコハンマー振りかざしてバカ女のアタマぽこぽこ叩いてるし、大食いなんてのを流行らせたのもこの局。極端に低俗だったりします。
大昔で言えばプレイガールでもってハレンチ学園でもって学研制作で堂々とイヤーン、まいっちんぐ!ですよ(笑)
不思議ですねぇ……両極端なんでしょうねぇ。

基本的には堅実でいい局なんですよねぇ。わが道を行く潔さと言いましょうか。
ところで、よくテレビ東京の番組は低予算とかテレビ東京は金がないとか言われてますが、実際には放送機材や放送施設への投資は在京民放キー局で一番多かったりします。出演者がB級とかよく言われますが、出演者の選択センスの良さではピカイチだと思いますけどねぇ~
無駄に人気だけで選ばず、外注の制作会社や番組毎の適材適所をよく把握していると思います。
外注の制作会社ではPROTXとNEXUSが多いでしょうか?「田舎に泊まろう!」のように自社制作もぽつぽつありますね。

★全国6局少数精鋭ネットワークならではの、これからもわが道を行く切れ味の良い局であって欲しいものです。
しかし、地上波デジタル化によって東北(宮城)と上越(新潟)のTXN新局、並びにテレビせとうち広島支局、とうとう幻になっちゃいましたね。一説ではテレビ北海道とTVQの赤字が原因とか。
あと、地域によってはテレビ東京かテレビ愛知を受信出来ていた静岡県東西両端の方も2011年以降は厳しいですねぇ……

シネマ・ジャパネスク ~日本映画のお話・3~

★えー、はい。3回目です。
観た作品を「新しい」順にやっていくのは失敗だと思いました……今更これかよ、と自分に自分でツッコミ入れよう……

★別な意味でいろいろ危ない気がするなぁ……
『まだまだ 刑事ワイルド&ハート』(東映)
まず始めに疑問に思う方も居らっしゃるでしょう。

「あぶない刑事の原題って『刑事ワイルド&ルーズ』じゃないの?」

公式ではズバリ、そうです。「~ワイルド&ハート」はそのボツ案のひとつ。
大下勇次の初期設定「鹿児島出身の人情刑事」という部分が好きで「勇次=ハート」のイメージからこっちのボツ案が好きなのですね。ハイ。では仕切り直して……

『まだまだ あぶない刑事』(東映)

★あらすじが、いまいち掴めませんでしたねぇ……結局なにやりたかったのかピンと来ませんでした。
7年前に相模湾上で殉職した「筈」のダンディなんとか(舘ひろし)とセクシーなにがし(柴田恭兵)は、韓国でアンダー・カヴァー・コップ(よくわかんないけど、囮捜査官ですかね?)をなさっておりました。前作までは外国語がてんでダメだったセクシーなにがしも流暢な外国語を喋っております。
なんでも一発で「あのビルこのビル、みーんな吹っ飛ぶ~♪」(byインド人のハッさん)という超小型核爆弾の取引とやらを釜山で押さえる二人ですが、その爆弾の残りが日本に持ち込まれてしまうのですね。で、横浜に戻ってくるんですよ。このおっさん達。

★横浜港署、建物的には通算で4代目ですか?で、とろい動物(仲村トオル)が捜査課長です。まぁ『太陽にほえろ!』がスタートした時の石原裕次郎の年齢を超えましたので、別にいいんじゃないですか?
パパ(山西道広)とナカさん(ベンガル)と谷やん(衣笠健二)は、20年間立場変わらず。そういえば吉田さん(故・秋山武史)は一応転勤扱いなのでしょうか?
捜査課は行方不明(?)の吉田さんに県警本部長になった深町課長(小林稔侍)そして殉職した「筈」の主人公ふたりのマイナス4に、21世紀版「マイコン刑事」な水嶋修一(佐藤隆太)と鹿沼渉(窪塚俊介)のプラス2ですから、実質4名欠員→2名補充→2名復帰で定員維持という計算になりますね。
ところでこの新刑事2名については……まぁそのなんだ、後述。

★港署、狭くなったと思いません?TVシリーズ初期の開放感が無くなりましたよね。
港署の内装のモデルは神奈川県警の加賀町警察署1階。入ってすぐにまず交通課の受付けがありその隣が地域課でウエスタンドア(かなり昔に改装した時に撤去されました)を超えて庶務課(ここが港署じゃ捜査・少年の両課になりますね)というレイアウトを、通路の位置を左右逆にしたものです。相違点といえば2階に上がる階段もウエスタンドアの手前ではなく一番奥で、当然無線室もありません。

★少年課長が薫ちゃん(浅野温子)です。本編からすこし逸れますがこのヒトについて、チョット書かせてください。

ワタシはTVシリーズ初期の、ハマトラ族の残党みたいなファッションで基本的にはクールなんだけど主人公ふたりのジョークに軽いジョークで返せる余裕も持ち合わせている薫ちゃんのキャラクターがかなりツボだったのですが、いつからこのヒトのアタマのネジが数個外れたのかを検証しているファンサイトって、改めて探すとあまし無いですね……
実際、このヒトがあんなバカ丸出しキャラになった切っ掛けを御存知の方、いらっしゃいましたら教えてください。TVシリーズ#7「標的」、好きなんだけどなぁ~(これは同一シナリオの西部警察「婦人警官」やNEWジャングル「俺たちのアダウチ」等を遥かに抜きん出る傑作でした。ハイ)

で、このヒト、本作ではアタマのネジがすっかり全部外れたようです。合掌。ただそれだけ。本人は表向き楽しんでやってるように見せてますが、その実あのノリはもうしんどいんじゃなかろうか……

★少年課の薫ポジションには結城梨香(水川あさみ)という新刑事が入っていますが、彼女は少年課という立場のキャラクターが希薄な気がします。ネジが外れた頃の薫ちゃんみたいな、いちいち捜査課に首突っ込むキャラクターなんでしょうけど、もっと少年課の仕事しろよ……
少年課は転勤になった愛川さん(飯島大介)、署長に昇進した松村課長(木の実ナナ)のマイナス2と結城のプラス1で定員1名不足。
あ、そういえば鈴江(御木裕)の後任で警ら課から異動になった井沢君(伊藤洋三郎・何故か役名が途中で「岸本 猛」に変わりやがった)は、配役クレジットには出てたのに本編のどこに出て来たか確認出来なかった……

★本作では、ついにタブーを犯してしまいます。
『あぶない刑事』、特に劇場版ではよく「敵は警察」というテーマが描かれております。この場合だいたい「敵」は神奈川農協(by勇次)だったり、公安だったりするのですが……

あーあ、遂に同僚を敵にしてしまったよ!(ノ▽`)
(↑ネタバレ問題ナシのヒトだけドラッグで反転してね……って見えてるか)

これやっちゃったらもうおしまいでしょう……まぁ尤も、出演者もスタッフも観客も「今更『あぶない刑事』なんて」と少なからずは思ってたでしょうから、これで完結ということで、もういいよね?

★しかし感心したのは柴田恭兵。走る走る、よー走るわおっさん!
出演者がみんな老けこんだのは否めないのですが、このヒトの体力があんまし衰えてなかったのはお見事でした。あと、この20年間で木の実ナナがあんまし変わってないのも凄い。元々濃い顔なんで歳取ってもそんなに変わらないんだろうなぁ……(笑)
ところで出演者といえば、転勤になった先述の愛川さんと交通課の土橋課長(えーっと……そうそう、賀川幸史朗だ)がそれぞれ神奈川農協の庶務課事務員と遊園地の警備員としてチョイと出てくるのですが、この出演のしかたがすごーーーーーーーく説明的で萎えました。ここは後々TV放送時にはカット候補最優先ですな(笑)

★最後に、天邪鬼なワタシが触れるとまた石投げられそうですがクルマについて……
今回のハンドリング・バイ・大下なマシーンはマセラティ・クワトロポルテ

20年待たされたぞ!

やっと、オリジナルの港3号と同じ車種になった!(感涙)
当然、年式が違うんでイメージとはだいぶ変わるのかも知れんが、車輛スタッフにコアなマニアでも居たか?
フォーエバーでギブリを使ったときの「惜しいっっ!後ろにあとドア2枚っっ!」という思いが、やっと満たされました。本作で唯一満足したのがここだと書いたら、確実にF31レパード狂信者から石投げられますね(汗)

ところで銀行強盗の尾藤を撃ち倒した際に彼が乗っていた中古セドリック。
確実にフロントウインドウ撃ちぬいたのに、転倒する瞬間フロントウインドウが無傷状態に戻っていたのはツッコムところですか?(笑)

★前回「これはあまり書くことが……」なんてほざいてましたが、ストーリーに殆ど触れずともここまで書けたのに驚き(ツッコミどころが多すぎたのか?)
いまいち観終わってから何かが残る映画もなかったですねぇ~

★さて余談。これも近所のMOVIX本牧で観た映画です。『YAMATO/男たちの大和』の際に触れた「本牧サティへと続く歩道橋」が前々作『~リターンズ』でとろい動物と今は亡き(勝手に殺すな!・笑)虎田(関口智宏)が呑気にホットドック食ってる最中にRVRをレッカーされちゃった、あそこです。

本牧という土地柄でしょうか、実は本作上映前に「あぶない刑事祭り」と銘打って過去の劇場版5作を鑑賞料¥500でリバイバル上映という「口は出すが金は落とさない」が身上のあぶヲタ連中が大喜びするイベントをやっていたんですね~
これ、所謂「現役当時」の3作だけ観ました。『~リターンズ』以降がグダグダなだけかと今迄思ってましたが、改めて『あデカ』『またあデカ』『もあデカ』のクオリティの高さを実感しました。

この3作で完結してれば……ねぇ?(ねぇって、オイ・笑)

★順番通り行きますとですね、次回は『春の雪』か『大停電の夜に』なんですが……『THE・有頂天ホテル』とか『博士の愛した数式』とかにします?(笑)

シネマ・ジャパネスク ~日本映画のお話・2~

★お休みしてました日本映画のお話、予告通り今回はこれです。

★100年後の夕日も、きっと綺麗ですよ。
『ALWAYS~三丁目の夕日~』(東宝)
もう公開も終了して一部では延長上映やリバイバル上映をやってるところまで出てくるほど古い映画になりましたが、未だ話題が尽きませんねぇ。
原作は西岸良平先生の超ロングセラー漫画……あ、余談ですが前回の『YAMATO/男たちの大和』で原作を漫画と書いてしまいましたが、失礼、あちらは小説です。この場を借りて訂正……
ワタシは西岸先生の漫画というと『鎌倉ものがたり』はかなり昔からずっと読んでいるのですが、こちらは実は未読だったりします。あんなに続いてるのにねぇ……

★お話は集団就職で上京してきた六子(堀北真希)が住みこむ事になった夕日町の小さな自動車修理工場「鈴木オート」の鈴木一家(堤真一/薬師丸ひろ子/小清水一輝)を軸に、それを取り巻く御近所さんの静かな日常を、日本が自由と豊さに向かって加速し始めた昭和33年の東京という時代背景の中で繰り広げられていきます。
何かドラマチックなことでもあるわけでなく、本当に淡々とした平和な日常の中で、人々の喜怒哀楽、家族愛、信頼、友情、明るい明日への希望とその希望に向かって生きていく喜びを表現していきます。
殆ど後半ではお向かいの茶川青年(吉岡秀隆)と淳之介(須賀健太)の信頼関係が物語の軸になってきますが……

★さて、細かいあらすじ云々は今更私が触れるでもなく。
あちこちでも作評がみられますが、皆さんの殆どがこの映画で「泣いた」そうです。涙を誘う感動の作品か?というと、ワタシは逆に映画が終わってから暫く笑顔が絶えませんでしたねぇ~
残業帰りに丁度時間が良かったので立ち寄ってレイトで観たのですが、さっきまでオフィスでカリカリしていたのが嘘のようにホッコリと和みました。仕事疲れでボロボロのまま映画館に入ったのも、この場合正解でしたね。
『人情喜劇』ということで、いろいろ考えることなく平和で楽しい、希望に溢れるスクリーンに癒されました。

★敢えて唯一涙が出たとすれば、かなり終盤なんですが六子が青森の母親からの手紙を読むシーン。里心を持たないようにとトモエ(薬師丸)がずっと見せずに保管していた手紙はものすごい厚さの便箋の束となって六子の前に差し出されるのですが、その便箋一枚一枚ににびっしりと書き綴られたペン字に、都会で頑張る娘への母の想いが思いっきり滲み出ていて涙が出ましたね。
「厄介払いされてきたんだ」と、もう帰る場所は無いと思い込み、鈴木夫妻のクリスマスプレゼント(青森までの列車往復切符。ちなみに片道¥2,000……現在の物価は概ねこの10倍と考えて宜しいかと)を拒んでいた六子。でも、子供が憎くて追い出す親なんて居やしないんですよねぇ~
いや、今の時代の親だとどうなんだろう??
勿論、ここで泣いたという人も居るんですが、私が納得できないのは……

★茶川青年のプロポーズ。ここは泣くところかぁ!?
なんか、このシーンで泣く人って妙に偽善臭くないですか?平成の世を何不自由なく過ごしている自分たちがあの二人の立場になった時、本当に嬉しいか?幸せか?
特に身分不相応なブランド物とかで着飾った若人連中!アンタらがここで泣く資格があるのかと小1時間(以下略)
少なくとも、茶川青年やヒロミ(小雪)ほどの苦労はしていないワタシはここで泣く資格のある人間じゃないです。
ワタシはこのシーンでは、茶川青年が力を入れながらゆっくりと化粧箱を開くのに合わせて、目を見開いて力んでおりました。竜之介!頑張れ!頑張れ!と。いつかそこに実物が現れるであろう「希望の指輪」を填めた手を翳し、涙を流しながら微笑むヒロミは実にいい女だ……それまで小雪って大根だと思ってましたが、本当はそれまでの作品の監督がこの女優の資質を最大限に引き出せてなかったんだなぁと思いましたよ。

★さて「幸せな贈り物」というと、クリスマスの朝のシーンもいいですねぇ
茶川青年とヒロミと宅間医師(三浦友和)の粋な計らいで「サンタさん」が置いていった万年筆に飛びあがって喜ぶ淳之介と茶川青年(は、勿論仕掛けたほうだから芝居なんだけど)
そういえばプレゼントを貰ってあんなに大喜びしたのって、いつが最後だったかなぁと、つい考えてしまいました。

余談ですが、希望通りの野球盤(時代考証に忠実なモデルを用意したエポック社は偉い!)を貰った一平君(小清水)に則文(堤)が

「あー、こりゃサンタさん間違えて置いてったな。返してこなきゃ」

ってとぼける件、まったく同じ経験を父親からされたことがあります(^_^;

★時代考証……はつみさんがブログで既にかなりの考証を綴ってらっしゃいましたので、重複するところもあると思いますが……

冒頭、上野駅に着いた六子が「鈴木オートの社用車」と勘違いしたセダンに1955年型辺りのシボレーは正解ですね。ここで安易に初代クラウンとか使うといっぺんに冷めてしまいます。確かに日本車の性能が劇的に向上していった昭和33年という時代ではありますが、まだアタマが硬く保守的な戦前派の会社役員にとっては米軍払い下げのシボレーのほうが信頼できる時代です。更にこの考証について偶然なのか狙ったのか、淳之介を引取りに来た「実父」らしい?川渕社長(小日向文世)のクルマがクラウンなんですよねぇ~ 成金で新し物好きのイメージを巧く表現しています。
そして、その鈴木オートの「実際の社用車」であるミゼットについては誰しもがツッコんでいたように、丸ハンドルで二人乗りでスチールドアのミゼットは昭和33年当時「最新鋭の高性能軽トラ」ですから本来ならあんなポンコツでなく、川渕社長のクラウンのように子供たちが珍し物見たさにワラワラと集まり、丁度鈴木家へテレビがやって来たときの御近所の騒ぎっぷりに近い状態である筈。ただ、はつみさんも仰せのようにこれは演出が時代考証よりも重要であり、この型だからこそ鈴木オートへ向かう六子がミゼットの窓から顔を出して東京の空を仰ぐシーンも活き活きとしたものになるってもんです(バーハンドルじゃ二人乗れんしね・笑)
マイクロエース(旧アリイ)がこれにあやかって「鈴木オート仕様」パッケージの1/32ミゼットを発売しなかったのは失敗でしたねぇ~ 例のジオラマ小物が入った「オーナーズ郷愁クラブ」の形態で出せばきっと売れた筈……エルエス時代は「稲村ジェーン仕様」を映画のプロモーションとして配布してたのに。

それにしても、ことクルマについては「やけにダットサンが多い東京だなぁ」という印象でした。どうせVFXで大通りのクルマを増やすなら日野ルノーやいすゞヒルマンをもっと増やしたほうがいい気がしました。あと空地の廃車程度でしか登場しなかった戦前型の軍用オート三輪の払い下げなんかを駅前の日通に何台か置くといい画になりそう……

★クルマ以外の時代考証……「東京タワー周辺の街があんなに木造だらけなのか!?」という評をどっかで見たときは思わず吹き出しました。鉄筋コンクリートのビルが乱立し、大通りから外れても道が舗装しており、道路標識や信号機や横断歩道がある東京は、昭和30年代後半のこと。あの当時はあんな感じだったようです。ただ、ワタシがいまいち解らなかったのは銀座の天商堂(勿論「天賞堂」のパロディ……こういうのがあっちこっちにばら撒かれてるのもこの映画の楽しいところですよね・笑)を出た茶川青年が入った電話ボックス。アレは先述の昭和30年代後半に生まれた形だと思います。昭和33年当時だとまだ屋根は赤くなかった筈。赤で電話といえばキン(もたいまさこ)のタバコ屋の公衆電話もひょっとして3分電話仕様(昭和47年~)じゃないか?
その反面、家電品や生活小道具は神経質なくらい正確でした。画材屋として注目したのは淳之介愛用の黄軸時代の「三菱鉛筆」(太陽鉛筆が1本混ざってましたな)これはわざわざ作ったのだろうか?
鉄道がいまいち詳しくないんで、当時の東北本線や都電があんな感じで正解なのかは良くわかりません。

★しかしながら、先述の『YAMATO/男たちの大和』同様、日本の映画人の職人気質が思いっきり堪能できました。デジタル技術で云々という前振りは最初拒絶反応を示していましたが、なんだよ、デジタルでもしっかり「映画職人」やってんじゃねぇかと感心しましたよ!低予算だのつまらないだのしょぼいだの画一的だのと、いちいち言われる日本映画だけど、

興行収入と観客数と制作費とCG職人の自己満足以外何も無いここ数年のクズゴミみたいなハリウッド映画より100,000,000倍は面白いね全く!

★また、ことこの作品に於いてはキャストも「職人」でした。
少年誌のグラビアでニコニコやってるだけだと思っていた堀北真希のまぁ見事な東北娘っぷりよ!そういえば『逆境ナイン』でもかなり評判良かったようで。
個人的には冷蔵庫がやってきて用無しとなった氷屋のピエール瀧が捨てられた氷式冷蔵庫を切なく横目に見る演技に一票(って、またコアなところ突つくなぁ・笑)

そう、冷蔵庫といえばシュークリーム。ワタシが小学校にあがるつい20数年程前までは本当に高級菓子でしたねぇ……今ではスーパーやコンビニで100円で買えますな(実はこのブログ書いてる最中もおやつにモンテールの¥95シュークリームを食ってたりして……)

★えーと、次回の予定は観た順番を逆に遡ると例の「あぶないのは更年期障害のほうじゃないのぉ?」な『まだまだ 刑事ワイルド&ハート(原題)』ですね。
これは……書くこと殆どないな(^_^; TVシリーズからの歴史整理を交えてスペース稼ぐとするか……

シネマ・ジャパネスク ~日本映画のお話・1~

この週末は、仏教徒もクリスチャンもヒンズー教もずんずん教も、メリークリスマス。
宗教的なことはともかくとして、キリスト様のご生誕をお祝いすることは大変喜ばしいことだと思います。
日本じゃ浮き足立った若者の体のいいイベントと化してますが、是非とも暖かくしたお部屋に家族揃って鶏のもも肉やケーキでホノボノと過ごしたいものですね。

★前回の予告通り、今回は今年観た映画のお話でもひとつ。
書く事にも限りが御座いますので、一番最近観た作品から順に遡って今回から5本ほど日本映画を1作ずつピックアップ……未見の方はネタバレじみた事も含まれますのでお気を付け下さいませ。では今回のお題は……

★平成の世をのほほんと生きている自分が情けなくなった……
『YAMATO/男たちの大和』(東映)
この映画、実は観る前の印象よりも意外と淡々としておりました。深見じゅんの漫画が原作です。深見じゅん先生というと『ぽっかぽか』とか『悪女(わる)』とか、ねぇ、あの辺が有名ですかねぇ。
大和の機銃射手を務めた内田二兵曹(中村獅童)の娘・真貴子(鈴木京香)が指宿で漁師として余生を暮らしていた特年兵の神尾(仲代達矢/特年兵時代・松山ケンイチ)と出会い、60年前の大和の「真実」を探す旅へと出る現代劇が軸となっております。つまりはかつての秀作『連合艦隊』等に見られる戦中劇ではなく、その時代を記憶の紐を解きながら回顧していく、若干ドキュメンタリー要素が強い内容なんですね。その辺を予習しないで観たもんで、上記のような「淡々とした」印象を受けたのかもしれません。
いやまぁ、敢えて突っ込むとすればですね、烹炊班長の森脇二主曹(反町隆史)が何故戦況の最前線に居るんだとか、レイテ沖海戦で負傷した内田が沖縄特攻の際に病院を抜け出して『こっそり』と大和へ戻ってきたというのは随分強引だなぁとか、ド素人のワタシでも思ったのですが、いやもう、そんな事はこの際どうでもいいです。

★戦争映画というのは概ね「如何に勇敢に戦い、如何に美しく散っていくか」というテーマになりがちだと云われ、そこんところがよく安易に『戦争美化だ』といちゃもん付けられてしまう結果となるのですが、さて、果たしてこの映画を観てもまだそう云えるでしょうか?という課題をワタシに与えてくれました。

「臆病者と呼ばれてもいい、生きるんだ。頑張って生き延びないと、森脇や若き特年兵達が死んでいった意味が、無くなってしまう」

東シナ海の沖で沈みゆく大和から生還した内田の、晩年の言葉(ん~スイマセン、この辺になると殆ど「観る」より「感情移入」していて、正直うろ覚え……)
生きることを「頑張る」なんて考えたことも無いワタシにはズシンと来ましたねぇ……だって、特別頑張らなくても平気で普通に生きているんだもん、この32年……時代が違うからと弁護出来るかも知れんけど、しかし、それにしたって平和な人生を当たり前のように過ごしてるなぁ自分、と。
神尾の船で共に大和沈没の地へと出た15歳のアツシ少年(池松壮亮)……60年前、自分とほぼ同じ歳で大和に乗り海戦の地へと赴き、そこで数多くの仲間を失った「神尾船長」の後姿に、彼はどんな想いが巡っただろうか?

★臼渕大尉(長嶋一茂)が特攻直前に若き特年兵達へ「死ニ方用意」の示唆をします。思いのたけを叫べ、泣き喚いてもいい……そして彼等は本土に残した家族や母の名を叫びます。
余談なんですが、このシーンで「おかあさーん!」と叫ぶ特年兵の姿に、ワタシの隣の客がプッと吹き出したんですね。未だに何が可笑しかったのかよくわかんないのですが、もしも皆さんなら何と叫びます?ワタシも「おかあさーん!」かなぁ~と思いましたけどね……うーん……

「日本が敗れることで、新しい日本を創り出す。それが日本が救われる唯一の道だ。我々がその礎となるならばそれは本望ではないか」

「日本は必ず勝つ!」と総国民が叩き込まれる精神主義の中で、臼渕大尉は一見それに対して批判的にも思える主義を唱えております。
さて、公開の順序の関係で本作が後の鑑賞となったわけですが、この主義を耳にした後に『ALWAYS~三丁目の夕日~』を観ると、もっと深く「希望と夢に満ち溢れた戦後の日本」を感じ取ることが出来ただろうなぁと思ったりして……

★2歳から18歳迄の16年間を長崎の佐世保で過ごしてきたワタシは、御察しの通り8月9日が夏休みの登校日で御座いました。広島に続く原子爆弾投下の日ですね。当初、軍港のある佐世保が投下目標だったのですが、その日の佐世保は曇天で視界が良好ではなかったとのこと。件の原子爆弾を積んだB-29爆撃機の燃料保持の関係もあり、9日投下決行が変更できなかったアメリカ軍は雲に切れ目が出来ていた長崎市街へと投下目標を変更したのだと、毎年のように教わってきました。もし天気の悪戯が無かったら、ワタシの目の前にいる先生や隣の友達はこの世に居なかったのだろうかと、子供心によく思い込んだものです。
神尾少年の幼馴染の妙子(蒼井優)は、神尾が大和で沖縄へと発つのと時を同じくして広島の軍需工場に働きに出ますが終戦後、原爆の後遺症で亡くなってしまいます。

さて、このエピソードでふと、最近読んだ『夕凪の街 桜の国』という、こうの史代先生の漫画のことを思い出しました。この先生の漫画は淡々とした画風で実に味わいがあり、昔から好きな漫画家さんのひとりです。
この漫画もまた、ガツンと来ましたねぇ……やっぱり大雑把なテーマとしては広島での被爆者と、現代に生きるその子孫のお話なんですが、先述の学校で教わった原爆の話で、唯一ずっと理解できなかったことが淡々と紐解かれていて愕然としました。個人的に近年稀に見る名作でした。

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この本のための描き下ろしで、定価¥800(税抜き)とチョイとお高いのですが、もし何かの折、記憶の片隅に御座いましたら是非御一読を……そういえばこの作品も映画化されるそうですねぇ~

横道に逸れてしまって申し訳御座いません。どちらかというと、この漫画は時代的には『ALWAYS~三丁目の夕日~』の際に触れると面白かったかもしれませんが……

★さてさて、この映画ですがワタシは仕事帰りのレイトショーで観ました。ウチの近所の本牧の映画館です。
映画が終わって劇場を出る。出口は2階で、普段食料品や日用品の買い物に行くスーパー(本牧サティ)へと続く歩道橋が掛けられています。
1984年まで、本牧通りを挟んでこの歩道橋の向こうは「アメリカ」でした。
沖縄へ向かって特攻し、本土を守ると誓った3000余名の若者たちの多くは、ワタシが劇場を出てすぐに目にしている場所が40年近く米軍のものになっていたことなど、夢にも思わなかったでしょう。生き残った数百名の若者たちの無念もまた、何事も無い現在を生きているワタシには想像すら出来ないことであります。

あの、劇場から歩道橋を挟んで向かい側に建つスーパーで、やれ今日はネギが安いだの、さて今日は寒いから鍋にしようだのと、毎日なんの気なしに買い物しているのも、戦争から「頑張って」生き延びた人たちが「日本が救われていく」姿を見届けてきた歴史の果てにあるんだと思うと……いや、本当にワタシってのほほんと生きているんだなぁと情けない話、急に涙が止まらなくなった帰路でした。いや、映画本編の最中は冒頭通り淡々とした印象で、涙を流すほどの感情にはならなかっんですけどねぇ……

★だめだ、なんかただ思った通り長々と書いただけで、論点が見えて来ないや……申し訳御座いません。
実に価値のある映画でした。ホント、今の時代を生きることの意味を問いただされましたね……純粋な戦争映画として、時代考証は正確だと思うのですが(でも、いすゞBXDの木炭バスって、どうすか実際?)……そう、矢張り登場人物のディテールというかキャラクターに?が付くのは否めませんでしたが、そういうツッコミすら入れる事を忘れさせる作品の力強さはありました。

本来ならメインで触れるべき原寸大セットによる海戦シーンについて。
日本映画の職人芸を垣間見ましたね。まるで自分が大和の艦上に居るかのようで、兵がひとりひとり被弾して倒れるたびに「ひっ!」と肩をすくめてしまったのは、みっともないのでここだけの話にしておきます……(笑)
特殊技法がデジタルの時代になっても、映画を作る人たちは「職人」であって欲しいと思うワタシは満点を挙げたいと思いますが、さぁ皆さんはいかがでしょうか?

★次回は先程から何遍か触れている『ALWAYS~三丁目の夕日~』の予定です。

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プロフィール

有楽町マリオンのからくり時計

Author:有楽町マリオンのからくり時計
1973年式・CVCCよりもTT-CCよりもNAPSよりも低公害な(?)横浜男。但し燃料を入れ間違えたらとてつもない毒を吐くので注意しましょう(笑)
クルマのプラモデルとドラマとテレビ東京とかわいいものが大好き。媚びてる物と固定概念が大嫌い。絵に描いたような天邪鬼。

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